AVR マイコンへの書き込み


 ForCy 基板は他の AVR マイコンへのプログラム書き込みにも利用できます。AVR マイコンを使った製作に活用してください。この書き込みツールはすべての ForCy 基板(ForCy-AVR, ForCy-II, ForCy-USB )で動作します。

 AVR マイコンへのプログラム書き込みには高電圧方式と ISP (In System Programming) 方式があります。ForCy 基板では ISP 書き込みが可能です。ISP プログラム可能な ATtiny および ATmega シリーズでフラッシュメモリサイズが 64KB までのチップへ書き込めます。
 はじめにC言語プログラム用の cboot をロードしておき、つぎに書き込み用プログラムの progman.hex をロードします。操作はすべてターミナルプログラム(設定:4800bps,8N1)から行いますので、Windows, Macintosh および Linux から使えます。
 書き込む AVR マイコンとは下図のように結線します。電源以外に4本の信号線があります。AVR マイコンが外部クロック設定のときは外部クロックを、水晶発振のときは発振子を外付けしてください。内蔵発振のときは不要です。


	     AVR Program Downloader Ver. 1.0
	     	            - Recursion Co., Ltd.

	i .. Information (Signature and Fuse Bits)
	f .. Write Fuse Bits .. EEHHLL(Ex,High,Low)
	v .. Verify Flash Memory .. < *.Hex
	w .. Write Flash Memory .. < *.Hex

 正しく結線され、AVR マイコンが応答すると、例えば i コマンドではつぎのように表示されます(ATmega48 の場合)。


	Signature:	1E-92-05
	Memory:		(flash) 4096 bytes, (page) 32 words
	LockBits:		FF
	FuseBits:		FF-CE-FF

 ベリファイ(書き込み内容の確認)およびライト(書き込み)では、HEX ファイルをクリップボード経由でペーストするかファイルアップロードします。ベリファイ時にスペースキーを押せばメモリ内容をダンプします。  ヒューズビットの設定は、AVR Studio の Tool / Program AVR / Connect.. で Disconnected Mode にした状態でデバイス名を設定し、ヒューズビット値を確認してください。


 

 AVR マイコンの書き込みにはさまざまなノウハウと制約があります。公開されている情報をよく調べ理解してください。以下は一般的な注意事項です。

1. ヒューズビット設定では ISP プログラミングのビットは必ずイネーブル(L)にします。これをディスエーブル(H)にしてしまうと、AVR Dragon などの高電圧プログラマがないと再書き込みできなくなります。

2. ヒューズビットで外部クロックや水晶発振に設定されているときは、外部発振器や発振子を外付けしないと ISP モードでの通信ができません。

3. AVR マイコンの発振クロックは ISP クロックの4倍以上を必要とします。この書き込みツールは 125KHz クロックなので、マイコンには 500KHz 以上のクロックが必要です。これより低いクロックにヒューズ設定すると、本ツールでは書き込めなくなります。

ダウンロード: progman.zip  (7KB)

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